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【イベント開催レポート】法律業務IT化推進研究会#1

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【イベント開催レポート】

第一回 法律業務IT化推進研究会
〜法律業界の今とこれから〜AI社会の到来と、社会の変化に対応する法律業務の在り方~

9月4日に日本法務システム研究所の初開催イベント「法律業務IT化推進研究会」が無事終了いたしました。
当日は、台風の影響もあり心配もありましたが、多くの方にご参加いただくことが出来ました。

“これからの法務が一体どのように変化していくのか、どのようにIT化社会の流れに対応していけばいいのか“
そんな法律業務の未来の在り方を議論する有意義な研究会になりました。

『法律業務IT化推進研究会とは』
リーガルテックが認知度を広めつつある今、企業の法務担当者や弁護士はどのようにマインドチェンジをしていけばいいのか、このままIT化が進んで行くと業務にどのような影響があるのかなど、法律業務のIT化に関する動きについて、法曹界で活躍するゲストの方々をお呼びして業界を先読みする研究会です。

『今回のゲストパネラー』
・ホワイトアンドケース法律事務所パートナー弁護士 井門 慶介 氏
・米国ユニコーンを代表するIT企業のインハウス弁護士 渡部 友一郎 氏
・AZX総合法律事務所 パートナー弁護士 渡部峻輔 氏
・法務系大手HR企業ジュリナビ執行役員 野村 慧 氏
・株式会社日本法務システム研究所代表取締役CEO 弁護士 堀口 圭 氏

『セッション内容』
今回は第一回ということもあり、根本的な疑問である下記2点が主なディスカッション内容となりました。

①法務業界がIT化する必要性

日本の法曹界はIT化が遅れている業界だと言われています。例えば、現在、OCR(文字認証)というツールが存在しますが、これはあまり法律業務には向いていない状況です。主な理由としては、画像を読み込みしたとしても間違いが多々でてしまう事があげられます。そのため、法律実務を担う方々にとってOCRは実務的ではない存在となっております。。
このような問題は以前から表面化していたにも関わらず、法律用語をきちんと認識することができる精度の高いOCRプログラムは存在しなかったのが現状です。

それでは、なぜこのような取り組みがなされなかったのか。

それは、こうした業務改善・高度化の取り組みには、IT技術者との連携が必要不可欠だからです。
法律業務の効率化を測るためには、どのような点で効率化を図るか、どのようなソフトウェアまたはプログラムが必要となるかなどを、弁護士がプログラマーと話し合いながら開発して行く必要があるります。しかし、この問題についてあまり真剣に検討されてこなかったというのが実情でしょう。

IT技術者と弁護士が手を組んで新しいものを開発し、サービスの提供をするという「掛け算的」発想は、リーガルテックの分野においては重要な要素です。さらに、リーガルテックが発展していくにつれて、より多くの課題が出てくるはずです。

②IT化による社会構造の変化

IT化が進んだ先にある未来の一つとして、弁護士や企業法務部の業務の一部をプログラムが代替することで仕事が効率化されるという状況が、一部の弁護士の間で想定されています。

そして、そのような状況が来た場合に、弁護士や企業法務部の仕事の形が大きく変わると考えられています。
現在法曹界は「法律」という枠組みの中で動いていますが、IT化が進むにつれ、より他者との差別化を考えざるを得ない社会になっていくでしょう。何故ならIT化が進むことにより業務プロセスが少なくなり、作業が簡略化することで、単純な作業がなくなっていき、業務としてはより本質的でクリエイティブな部分や未開拓の対応分野が顕在化されていくからです。

つまり、これからの社会は弁護士個人の能力がより表立って顔を表すことを意味しています。
消費者側からすれば、もちろん裁判に勝てる弁護士の方に依頼をしたいと思うわけですから、この課題は安易に想像できます。

『まとめ』
法曹界で生きる私たちは、来るべきAI、IT社会に向け生て、本質的な課題を解決する能力を身につけていき、新たな分野を学んでいく必要があることを改めて認識することができました。

ご参加いただいた皆様からはたくさんのご意見をいただきました。その一例として次のようなお声をいただいています。
・「今後の法律業務や弁護士の業務の行方を聞く事が出来、非常に参考になった」
・「テクノロジーありきでなく、必要に応じてIT化している事に気づけた」
・「ディスカッション形式だったので、様々な人の意見を満遍なく聞けた」
・「内容は良かったが、メンターの方との話し合いができる時間がもう少し欲しかった」

皆さんから頂いたご意見をもとに、より良い勉強会を開いていけたらと思っております。

ご来場の皆様をはじめ、パネラーの皆様、運営協力くださった皆様のおかげで今回のイベントを無事開催することが出来ました。
皆さま、この度は誠にありがとうございました!

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